マルチ勧誘の見分け方2(実体験)

〜前回のお話〜
バーで仲良くなった人と何回か飲みに行く仲になり、徐々に心を開く僕。
将来への不安、仕事の悩みなど打ち明けるうち、自分で稼ぐという道もあるからセミナー来ない?まで

〜続き〜
セミナーでは終始テンションアゲアゲな雰囲気に飲まれたのか、僕自身もやってみようかなって気になりました。
このセミナーの目的はいわば自分たちのコミュニティに所属させることです。事業家になる為の指導をこの環境に入ることで学べる。その為の説明会のようなものです。
「みんなで豊かになろう」
「このチームは助け合いで成り立ってる」
この言葉を異様なまでに強調します。

ここで無理な商品購入はありません。ただし、人に紹介するビジネスモデルであるため、自分が使っていない商品を紹介することは筋が通らないので、自分が使ってそれを人に紹介すること、初期費用は20万ほど購入する必要があると説明を受けます。
在庫を抱えるリスクがないことが数あるビジネスの中でも始めやすいと自分も出来るという感じになります。初期費用を払い、登録手続きをして初めて、ディストリビューターとして活動ができるという流れです。
僕はこの時点ではまだいわゆるコミュニティには正式にははいっていませんでしたが、師匠レベルの人の考え方、師匠が何をしてきたか、師匠がいるこの環境がいかに素晴らしいか、自分が誰とつるむかべき、これまでの人間関係を新しくする事で環境を変える必要があることを刷り込まれます。いわば洗脳に近い状態です。
こんな生活を一ヶ月続けました。ここまでくるとだいぶ仕上がってきます。この環境にいれば成功できる自信が漲り、ここで頑張ろうと決心します。しかし、登録するには親の登録が必要なのです。そこで家族に相談しました。
幸いにもここで、僕は目を覚まし洗脳が解けます。なんと僕が入ろうとした環境は、過去にお上から結構な指導が入った経緯があったのです。又、その環境ではある会社の自己啓発セミナーを勧めていました。しかしこの会社は過去にセミナー受講生が死亡してしまうという悲惨なニュースがあったのです。
信頼していた親戚のおじさんにも話しました。いつも僕を応援してくれていた人なので、今回も応援してくれると期待していました。しかし、これまでにみた事ない勢いで強く反対され、上記の経緯をはなしてくれました。
以上のことから、僕は思いとどまり、完全に縁を切りました。皮肉にも、辞めることを伝えた途端、今まで仲良くして貰った人、師匠からは今に至るまで連絡は一切きません。チームで豊かになろうとはなんだったのか、、

以上が初めて勧誘され、ダークサイドに染まりかかった流れになります。
ネットワークビジネスは人間関係をお金に変えるビジネスモデルであり、周りは同じ人間しか残りません。したがって、中途半端に続けてしまうと、自分の周りの今までの交友関係が途絶えてしまうことがほとんどで、辞めたくてもには周りにはネットワークビジネスビジネス関係者しか残らなくなり、自分がいた環境に依存し始めます。そうすると蟻地獄のように抜けたくても抜け出せなくなる負の循環が完成します。

僕はそこまで自分の人生を、これにかけるのは違うと思い、潔く身を引くことが出来ました。ただし、法的には合法なビジネスモデルであり、成功者がいるのは事実です。
わずか数%の割合ですが。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。近々続きを書きたいと思ってます。